われわれはどこに立っているのか

 泡*1か無色透明ストロー*2に埋もれたい、と思った月曜日。ひっそりこのダイアリのタイトルも変更しました。

あいちトリエンナーレ(10/19)

 2010年も行ったし、行っておかなければ!と思ったので行ってきました。歩き回って足が痛いよ。しかし、なぜ行ったのかあまり覚えてないんだよね。コンサートで名古屋にいたから、だったのかな。

 近鉄で名古屋に向かい、名鉄に乗り換えてまず向かったのは東岡崎。駅ビルで入場券を購入。1日で回るつもりだと伝えると「1日で回るのはちょっと…」と苦笑されたよ(笑)。見るの早いから大丈夫だよ!たぶん!

岡崎会場

 駅ビルを見て、地図を見ながら歩いて康生会場へ。点在する三つの展示を見て、目当てのstudio velocity「Roof」を見るために岡崎シビコに。岡崎シビコは、地元にもこんなのあった!というスーパーのビルで*3、1階〜3階はスーパーやダイソーなどのテナントが入っていて、4階より上が展示空間という。こういう場所のテナント、お店が入らないと言われていますが*4こういう利用は、全力でアリですね!!!街の方もよくこの決断をされたなあ。


 シビコの展示はすべて興味深かったです。向井山朋子+ジャン・カルマン「FALLING」は丸められた新聞の山にピアノが点在していて、スモークと照明の効果もあって別世界の雰囲気でした。バシーア・マクールの作品はレンチキュラー*5の技術を使ったもので、歩いていくと絵が変わっていくので、さっきまで見ていた景色が変わっていくってこわい…!変わらないものなど何もないけれど、少し前に見ていた気色が変わっていく。角度を変えると見え方も変わる。さすがにこれはゆっくり見ました。
 志賀理江子さんの「螺旋海岸」は国立新美術館で見ていたけど、見覚えのない写真もあったから拡大版なのかな。それよりどこが出口かわからなくなったという。

 そして、目当てのものは屋上を真っ白に塗ってるから曇り空でもまぶしいのなんのって!受付でサングラスを借りればよかったよ!(笑)上に張られているピアノ線を眺めながら、SFなどでありそうな何かの理由で上には行けない世界の妄想をしてみました。


 岡崎の街を眺めながら歩いていて思ったことは、おかざえもん推しまくりだな!ってことでした。たぬきの缶のおせんべい気になったなー(一隆堂)。期間限定の喫茶室に入ってみたかったよー!くりせんべいおいしそう。

名古屋会場

 味噌煮込みうどんを食べるんだ!という目的の元、空腹のまま名古屋に戻った訳ですが、ここでやっぱり東岡崎の駅でスタッフの方に言われたことを思い出すのでした。17時までの展示もあるし、この調子ではごはんを食べていられない!と、名古屋駅ではなく途中の金山で乗り換えて地下鉄で栄に移動し、愛知芸術センターに。デビサバ2のアイリがここのコンサートホールでピアノを弾きたかったんだよねー、なんて考えていました。
 地下2階のNADiff Aichiで、Fillyjonk Fairも眺めてきましたよ。オアシス21って上から見たらあんな建物って知らなかった。上から見た時のビジュアルが本当に好きなやつだわ!(笑)

 ソ・ミンジョンの作品が興味深かった。実在する建築物の4/3模型を発泡スチロールで使って、その崩壊の瞬間で止まったような作品。時間が止まった空間のような気がする。フィリップ・ラメットの作品は、自分で作った道具?で、通常ではありえない角度の方向に人間が立っている、座っているような。アイロニカルでおもしろかったです。

 そして、この後のわたしは長者町エリア→白川公園エリア→納屋橋エリアと回るつもりでいたのですが、名古屋でお祭り?パレードが行われているとは知らず、大通りが通れない!という想定外の事態が。地下街などを通りましたが、想定してた以上に歩いたよ。

 それで辿り着くのが想像以上に大変だった中央広小路ビル。ここでいいのかな?と覗いたら、スタッフのTシャツ来たお嬢さんが立ってたよ。國府理さんは、西宮市大谷記念美術館の個展*6を気にしつつ行けなかったので見たくてねー。

 ここから長者町に行くつもりだったけれど、通れない道と展示時間の関係で名古屋市美術館に。ここは3年前にも来ているので、この景色は見覚えがあるーとなっていました。入口がフェイントであったよ。
 それより前回来た時には、おそらく建設中だった名古屋市科学館がおもしろい建物でな!国立科学博物館で今年やってて気になってたチョコレート展をやるみたいなんだよね。世界最大級のプラネタリウムってことで友達が行ってた気がする。

 長者町も3年前に来てるので、なつかしい気分になりつつうろうろ。さすがに奈良さんのカフェみたいなところは混雑していたのでスルー。

 そして最後に納屋橋会場へ。さすがに足が痛くなってきたので、ベロタクシー乗れないかなーとなって行ってみたけれど、お祭りで通れない道があるから本来の場所からは行けないと。代替ルートを教えてもらったけど、当初の予定通りに歩いて向かいました。地図見てても道がわからなくなり、Googleマップに行先を入力して向かったよ。

 納屋橋会場のビルは階段とかが古くて、注意して歩かないといけない雰囲気でした。
 そして、最後に見たのは名和さんのフォーム、部屋いっぱいに泡がぶくぶく、ぶくぶくじゃなくてぷつぷつかな。泡の薬品?の匂いで最初はこれはだめかも…と思ったけど、展示自体がおもしろくていろんな角度から見たりしているうちに、匂いに慣れたよ。
 写真なんてたくさん撮っても見返さないしーと思って、撮影可能なものもあまり撮影しないんだけれど、これは楽しくて何枚も撮っちゃったよ(笑)。

 会場を出て、名古屋駅は近かったよねーと思いつつも不安だったので、スタッフの方に聞いたら細かく教えていただいたよ。スパイラルタワーが建物としてとてもおもしろくて、見上げて歩いてしまった。近鉄名古屋駅の窓口で1時間後の特急の予約をして、味噌煮込みうどんでも食べて帰ろうかなーと思ったのに、あと5分で次の特急が出ますよ、と言われたのでそのまま乗ってしまった。味噌煮込みうどんはまた今度。


 全体の感想としては、スタッフの方がにこやかで親切でとても印象がよかったです。おそらくボランティアだと思うんだけれど、年齢も様々なスタッフの方が、にこやかに出迎えてくださったり、道を訊いた時もとても親切に教えていただいたよ。基本的に一人で回るし、地図も読めないことはないから*7、聞くこともあまりないから、教えてもらったのがとてもうれしかったです。
 3年後もまたあるといいな。アートラボが閉鎖になるということも目にしたけど、次はどうなるんだろう。

*1:あいちトリエンナーレの名和さんの作品

*2:吉岡徳仁−クリスタライズの

*3:今でも似た施設はあるが、既になくなった施設の方がシビコに似ていると思う

*4:地元もその例に洩れず

*5:見る角度が変わると絵が変わる、シールなどによく使われている

*6:なぜか職場の最寄の駅にポスター貼ってて知った

*7:ただし地図は自分の進行方向に回転させないとわからない